四角四面(読み)シカクシメン

デジタル大辞泉 「四角四面」の意味・読み・例文・類語

しかく‐しめん【四角四面】

[名・形動]
真四角であること。「四角四面やぐら
ひどくまじめで堅苦しいこと。非常にかしこまっていること。また、そのさま。「四角四面応答」「四角四面にあいさつをする」
[類語]まじめ大まじめ几帳面生まじめくそまじめ忠実愚直誠実篤実真摯至誠信実篤厚質実堅実堅気かたぎ実直謹厳生一本一本気勤勉律儀義理堅い義理立て良心的忠実忠実まめまめしいきりきりしゃんきりりきりっと甲斐甲斐しいきびきびてきぱきしゃきしゃきはきはきすいすい忠実まめ忠実まめやか小忠実こまめ手忠実てまめ足忠実あしまめ筆忠実ふでまめ骨身を惜しまずきちんと規則正しい手取り足取りちゃんとしっかりしゃんときちんきちんきっちりかっちりがっちり規則的整然

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精選版 日本国語大辞典 「四角四面」の意味・読み・例文・類語

しかく‐しめん【四角四面】

〘名〙
曾我物語(南北朝頃)八「君の御座所をばまん中に、四かく四めんに瑠璃(るり)をのべ、五十九間にかざられたり」
② (形動) 厳格なこと。非常にまじめなこと。かたくるしいこと。また、その人やそのさま。四角。
※俳諧・三物揃(延宝三)(1675)「字も真に四角紙面よ筆始〈伊安〉」
浮世草子・風流曲三味線(1706)四「藤七殿とやらんは、四角四面な殿子と聞ましたに」

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四字熟語を知る辞典 「四角四面」の解説

四角四面

四角形。真四角をいう。また、そのようにかたくるしいこと、厳格なことのたとえ。

[活用] ―な・―に。

[使用例] 新聞記者というものは、十中八九まで、雑談をしているあいだは面白いが、議論をはじめると急に個性を失ってどこかに書いてあったらしい、四角四面なことを言い出すものである[堀田善衛広場の孤独|1951]

[使用例] 常になくとり乱しております。〈略〉このような状態で四角四面の報告書を書くとは申しわけないことながら、文の乱れやことばのまちがい、お許しくださればさいわいであります[筒井康隆脱走追跡サンバ|1971]

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