最新 地学事典 「差応力計」の解説
さおうりょくけい
差応力計
paleopiezometer
過去の流動変形の差応力の大きさを調べる具体的な計器のこと。粒径差応力計,亜粒径差応力計,転位密度差応力計という三つの計器が提案されている。これらの差応力計は,岩石中の粒径,亜粒径,転位密度を測定し,すでに与えられている計算式にこれらの値を代入し,差応力の値を得ようとするものである。(J.P.Poirier, 1985;B.Hacker et al., 1990)。もともとは金属学や材料科学の分野で開発されたもので,定常流動をしているものにのみ適用される。地質学的流動現象が定常流動であるかどうかは不明であり,むしろ否定的でさえあるので,これらの差応力計を地質学的流動変形に無批判に適用することには問題がある。参考文献:B.Hacker et al.(1990) J.Geoph.Res., Vol.95
執筆者:増田 俊明
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

