差置(読み)さしおく

精選版 日本国語大辞典の解説

さし‐お・く【差置】

〘他カ五(四)〙 (「さし」は接頭語)
① 置く。
※宇津保(970‐999頃)あて宮「孫王(そわう)の君に夏冬のさうぞくしてこころざす。御つかひさしをきてかへりぬ」
② そのままにしておく。捨てておく。放っておく。
※源氏(1001‐14頃)若菜上「あはれにかなしき御ことをさしをきて、いかなる昔がたりをかきこえむ」
③ 大事な人や物事をあとまわしにする。ないがしろにする。無視する。
※源氏(1001‐14頃)帚木「やまとなでしこをばさしをきて、まづ、ちりをだになど、親の心をとる」
※保元(1220頃か)上「摂政・関白を閣(さしおい)て、三公内覧の宣旨、是れぞ始めなる」

さし‐おき【差置】

〘名〙 手紙や品物などを届けて、返事を要求しないで置き放しにすること。
※雑俳・柳多留‐一六五(1838‐40)「差置と書かぬ斗(ばか)りの初会文」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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