品物(読み)シナモノ

精選版 日本国語大辞典 「品物」の意味・読み・例文・類語

ひん‐ぶつ【品物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天地に存するすべての物。万物
    1. [初出の実例]「品物競春光。興饒詩聚糧」(出典:随得集(1388頃)春日漫興)
    2. [その他の文献]〔易経‐乾卦〕
  3. 物品。品。しなもの。
    1. [初出の実例]「名産奇製の品物(ヒンブツ)、あまたある都に」(出典:滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)七)

しな‐もの【品物】

  1. 〘 名詞 〙 物品。しな。
    1. [初出の実例]「春は品物は少して文詞は多と云心ぞ」(出典:史記抄(1477)九)
    2. 「何さ店で小売にさせりゃア百円(いっぽん)ぐらいはもうかる品物(シナモノ)だけれど」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「品物」の読み・字形・画数・意味

【品物】ひんぶつ

万物。〔易、乾、彖伝〕大なる哉(かな)乾元(と)りて始む。乃ち天を統ぶ。雲行き雨施し、品物形を(し)く。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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