市之郷遺跡(読み)いちのごういせき

日本歴史地名大系 「市之郷遺跡」の解説

市之郷遺跡
いちのごういせき

[現在地名]姫路市市之郷町三―四丁目市之郷

いち川右岸に近い標高一二メートルの低地に立地し、JR姫路駅の東部にあたる。市之郷廃寺としても知られる。弥生時代前期後半から後期、奈良時代から平安時代の集落および寺院跡。昭和一六年(一九四一)の姫路貨物駅操車場拡張工事によって発見され、同四五年、平成六年(一九九四)から同八年に発掘調査が実施されている。昭和四五年の調査では弥生中期の溝状遺構と円形竪穴住居跡一棟、平成六年から同八年の調査では同時期の竪穴住居跡一棟・周溝墓二基、古墳時代の竪穴住居跡一〇棟が発見され、古瓦が多量に出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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