市田中村
いちだなかむら
[現在地名]富山市水橋中村
常願寺川右岸沿いの低地に位置する。北東の伊勢屋村の村人が南の肘崎村との中間に村立てし、市田郷内にあったため弓庄の中村(現立山町)に対し市田中村と称したという。郷帳類には一田中村と記される。永正年間(一五〇四―二一)に越後の長尾氏と神保氏・椎名氏が戦った後、敗残の善兵衛らが帰農して当村を開いたとも伝え、小字名に弥八郎・六兵衛・九郎平・彦六・八郎丸・与四平などがみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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