伊勢屋村(読み)いせやむら

日本歴史地名大系 「伊勢屋村」の解説

伊勢屋村
いせやむら

[現在地名]富山市水橋伊勢屋みずはしいせや

常願寺川右岸沿いの低地に位置し、対岸北西新保しんぼ村。村名は伊勢神宮の神領であったことに由来するか(越中志徴)。寛永一七年(一六四〇)の神尾直次等宛新川郡内知行所付状(神尾家文書)に、伊勢屋村は高二一七石余・免三ツ三歩五厘とある。明暦二年(一六五六)の村御印留では草高二二八石・免四ツ、小物成は鮭役九匁・鱒役二匁。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では鱒役が三匁となった(三箇国高物成帳)。天保一一年(一八四〇)には打銀高二三一石(「高免帳」杉木家文書)。所属組は文政八年(一八二五)寺田組、天保一〇年以降上条組。灌漑は常願寺川から引水した三郷さんごう用水を利用。

伊勢屋村
いせやむら

[現在地名]江戸川東篠崎ひがししのざき一―二丁目・下篠崎町しもしのざきまち

江戸川右岸に位置し、西は下篠崎村、南は前野まえの村。東は江戸川を挟み下総国葛飾郡河原かわら(現千葉県市川市)で河原渡で結ばれていた。元禄郷帳に村名がみえ、高四六石余。文政一一年(一八二八)には新宿にいじゆく(現葛飾区)に出役している(「新宿町助郷高取調書上帳」宇田川家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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