布沼村
めぬまむら
[現在地名]館山市布沼
洲宮村・藤原村の西に位置し、南は平砂浦に面する。天正八年(一五八〇)八月一五日、里見義頼は「真田与十□」に対して「於目沼□□□拘之田地」を与えている(「里見義頼充行状」真田文書)。真田氏は安房国朝夷郡三原郷(現和田町)の在地領主で、戦国期には正木氏に属していた。しかし、同年七月の正木憲時の乱では、真田氏は義頼方に転じて、その恩賞として目沼の地が宛行われたと考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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