席田廃寺(読み)むしろだはいじ

日本歴史地名大系 「席田廃寺」の解説

席田廃寺
むしろだはいじ

[現在地名]糸貫町石原

堂前どうのまえに鎮座する八幡神社周辺には、古代の瓦類と転位した礎石十数個が散在する。瓦は軒丸瓦・軒平瓦・平瓦などで、軒丸瓦は複弁八弁鋸歯文縁丸瓦、軒平瓦は四重弧文軒平瓦。ともに川原寺様式を範としたものである。本格的な発掘調査は行われていないが、近年同神社南北に試掘溝が掘られ、この結果社殿の北四〇メートルの地点に幅二メートル・長さ三〇メートルの築地状の跡が明らかになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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