幕末のキリシタン弾圧

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幕末のキリシタン弾圧

江戸時代の禁教下、潜伏していた長崎・浦上うらかみのキリシタンたちが1865年、外国人宣教師に信仰を告白し「奇跡」として海外に伝わった。長崎奉行所が67年、信者を捕らえたのをきっかけに起こった弾圧「浦上四番崩れ」では、禁教を続けた明治新政府が約3400人を全国に流罪にし、改宗を強制した上で拷問などを加えて600人以上が死亡。欧州各国から強い抗議を受けた政府が73年に禁教を解き、信徒を放免するまで迫害は続いた。取り締まりで没収された信者の十字架など多くが、本人や家族らに返却されないままキリシタン関係遺品として現在、東京国立博物館が所蔵している。「聖母が見守った奇跡」展は弾圧の歴史も紹介している。

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