幕阜山脈(読み)ばくふさんみゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「幕阜山脈」の意味・わかりやすい解説

幕阜山脈
ばくふさんみゃく / ムーフーシャン

中国、揚子江(ようすこう)中流の南岸にあり、湖北省と江西省の境界をなす山脈。洞庭(どうてい)湖東岸から東北東へ連なり、南には修水(しゅうすい)を隔てて九嶺(きゅうれい)山脈が並走するが、北は岳陽から武漢、黄石に至る揚子江沿岸の低地が広がる。幕阜山(1596メートル)、九宮山(1543メートル)などがある。幕阜山は三国時代に呉(ご)が幕営を置いて蜀(しょく)軍の侵入を防いだのでこの名があり、別名は天岳山または昌江山という。山上には繋舟(けいしゅう)峰、列仙壇(れつせんだん)など道教に関連する名所が多い。

[酒井敏明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む