デジタル大辞泉 「中流」の意味・読み・例文・類語 ちゅう‐りゅう〔‐リウ〕【中流】 1 川の上流と下流の間の部分。2 両岸から見て、川の中ほどの流れ。3 生活程度や社会的地位が中程度であること。また、その階層。中流階級。「中流の家庭」「中流意識」[類語]上流・川上・下流・川下・河口・川口 ちゅう‐る【中流】 律の三流さんるの一。流罪の中程度のもの。信濃・伊予などに流した。→遠流おんる →近流こんる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「中流」の意味・読み・例文・類語 ちゅう‐りゅう‥リウ【中流】 〘 名詞 〙① 川の流れのまんなか。川の中ほど。また、上流と下流の中間。ちゅうる。[初出の実例]「中流採得甞看後、在々群官紫府仙」(出典:菅家文草(900頃)六・重陽侍宴、同賦菊有五美)「その拍子に船はゆらゆら中流(チウリウ)へゆらめき出れば」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)二下)[その他の文献]〔史記‐呉起伝〕② 社会的地位や生活程度が中等の階層。[初出の実例]「苟(いやしく)も自立の志ある者は〈略〉まづまづ中流(チウリウ)に置かまく思へり」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉六)③ 中庸を得たもの。〔史記‐礼書〕 ちゅう‐る【中流】 〘 名詞 〙 ( 「る」は「流」の呉音 )① 令制で、罪の軽重によって流罪を三つに分けたうちの第二等で、遠流(おんる)より軽く、近流(こんる)より重い刑。信濃や伊予などへの流罪がこれにあたる。[初出の実例]「凡謀レ叛者絞。已上道者。皆斬。〈略〉子中流」(出典:律(718)賊盗)② =ちゅうりゅう(中流)①[初出の実例]「中流(ル)に舟を失て、一瓢の浪に漂ふらんも、角やと覚へて」(出典:太平記(14C後)二二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「中流」の読み・字形・画数・意味 【中流】ちゆうりゆう(りう) 流れの中央。〔史記、周紀〕武王、河を渡る。中にして、白魚りて王の舟中に入る。武王、俯して取りて、以て祭る。字通「中」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報