日本歴史地名大系 「幡州姫路御城下之図」の解説
幡州姫路御城下之図(姫路城下図)
ばんしゆうひめじごじようかのず
九一・五×一一五・五センチ
成立 宝永八年、文政八年写
写本 新潟県上越市立高田図書館
解説 肉筆彩色画。絵図の西端に「宝永元年ヨリ当主榊原式部大輔政邦 宝永八辛卯歳四月十七日書之田中氏知清」とあり、「文政八年写之御書もの方」の貼紙がある。内曲輪は線のみ簡略に描き、中曲輪に侍屋敷区割と侍名が、外曲輪に侍屋敷区割と侍名と町人町名が記されている。また外町として西に侍屋敷・足軽町・町人町が描かれ、北の生野街道(但馬街道)に沿った町人町、外京口門から東の山陽道沿いの町人町、南の飾万津道の一部が描かれている。絵図の周辺に代々の姫路城主の名、侍の屋敷高、姫路からの里程が記される。新版「姫路市史」第一一巻上付図。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報