平島新田村(読み)へいじましんでんむら

日本歴史地名大系 「平島新田村」の解説

平島新田村
へいじましんでんむら

[現在地名]弥富町平島新田

北は鯏浦うぐいら村、南はいかだ川を挟んで森津もりづ新田村に接する正保三年(一六四六)開墾の新田村。「徇行記」によれば、村高三九〇石余はすべて蔵入地で、田は二五町五反七畝余、畑は七町二反三畝余。「寛文覚書」に戸数四一、人数二一四とある。「徇行記」は「今庄屋服部市兵衛先人庄作トイヘル者開墾シ、鯏浦村ヨリコヽニ移リ奕世庄屋役ヲツトメ来レリ(中略)平島新田杁一腹、是ハ木曾川ニアリ、年々潮痛ニテ願ニヨリ延享三寅年井道出来、大宝前マテ用水高五千二百二石七斗四升三合、村数十七ケ村」と記し、海辺部のため潮痛みの除去に苦心したことが知れる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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