普及版 字通 「并」の読み・字形・画数・意味
8画
(異体字)并
6画
[字訓] ならぶ・あわせる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
从(じゆう)+二。二人相並ぶ側身形に二を加えて、一組とする。〔説文〕八上に「相ひ從ふなり。从に從ひ、幵(けい)聲」とするが、声が合わず、また幵に従う形でない。また「一に曰く、二を持するに從ふをと爲す」という。卜文・金文の字形はその足もとを連ねており、束する意かと思われる。
[訓義]
1. ならぶ、前後にならぶ。
2. あわせる、一つにする、まとめる、つかねる、かねる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 アハセタリ・アフ・ヒラク・シカシナガラ・アツマル・スミナラビ・カヌ 〔字鏡集〕 アフ・アク・アツム・カス・クサ・シカシナガラ・アハセタリ・アラフ・モハラ・オナジスヂナラビ・ヒラク・シタガフ・カナフ・アツマル
[声系]
〔説文〕に声として餠・・(併)・・など十六字を収める。おおむねの声義を承ける字である。
[語系]
・piengは同声、竝(並)byeng、byenも声義近く、みな相並ぶ意がある。
[熟語]
愛▶・閲▶・柯▶・兼▶・合▶・日▶・聚▶・心▶・刀▶・▶・奔▶・命▶・力▶
[下接語]
合・兼・雑・斉
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報