底方無し(読み)ソコイナシ

デジタル大辞泉 「底方無し」の意味・読み・例文・類語

そこい‐な・し〔そこひ‐〕【底方無し】

[形ク]限りがない。はてしない。きわめて深い。
「―・き淵やはさわぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」〈古今・恋四〉

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精選版 日本国語大辞典 「底方無し」の意味・読み・例文・類語

そこい‐な・しそこひ‥【底方無】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 はてがない。限りない。へだてるものがない。きわめて深い。
    1. [初出の実例]「清浄にして垢を離れ、深くして底(ソコヒ)無くあらしめむ」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)五)
    2. 「そこひなきふちやはさわぐ山河のあさきせにこそあだ浪はたて〈素性〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋四・七二二)

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