普及版 字通 「廏」の読み・字形・画数・意味


14画

(異体字)廐
14画

[字音] キュウ(キウ)
[字訓] うまや

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(きゆう)。〔説文〕九下に「馬舍なり」とし、「禮に曰く、馬二百十四匹るを廏と爲す。廏に僕夫り」と〔周礼、夏官、校人〕の文によって説く。金文の〔貉子(はくしゆう)〕に「王(きよ)に(をさ)む」とあり、〔説文〕字条十四下に「山谷に依りて牛馬の圈を爲すなり」というように、が養馬のところであった。廏馬の数は〔周礼注〕によると二百十六匹である。

[訓義]
1. うまや。
2. と通じ、あつまる。

[古辞書の訓]
和名抄〕廏 无万夜(むまや) 〔字鏡集〕廏 キサヤ・ムマヤ

[声系]
の古音は、〔説文〕二下声の字に「は讀みて九(きう)の(ごと)くす」とし、また重文を録し、女部の声の字を(糾)の声でよむなど、に九・の音があった。金文の〔子孟姜壺(かんしもうきようこ)〕に「厥(そ)の(舅)を喪(うしな)ふ」とあって、古くはを舅の字に用いた。

[熟語]
廏苑廏閑廏庫廏舎廏人廏芻・廏卒廏置廏長・廏馬廏肥廏牧廏養廏吏廏令
[下接語]
内廏・外廏・充廏

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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