延任(読み)エンニン

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精選版 日本国語大辞典 「延任」の意味・読み・例文・類語

えん‐にん【延任】

  1. 〘 名詞 〙 国司などの地方官の任期が満ちた後、特になお一、二年そのまま在任させること。平安中期以降盛んに行なわれた。
    1. [初出の実例]「宮司伊度人。〈略〉但其賞可延任之由宣旨具也」(出典太神宮諸雑事記(11C中か))

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世界大百科事典(旧版)内の延任の言及

【成功】より

…時代が下ると成功の対象となる官職の数も増すとともに上級に伸び,国司の守(受領),諸寮司の長官にまで及んだ。また成功によって国守(任期4年)を再任することも行われこれを重任(ちようにん)といい,同じく任期を延ばすことを延任と称した。成功による任官が増すと任料が下落し,そのためさらに数を増すといった悪循環を批判されながら鎌倉時代に及んだ。…

※「延任」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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