引き掛け(読み)ひきかけ

精選版 日本国語大辞典 「引き掛け」の意味・読み・例文・類語

ひき‐かけ【引掛・引懸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物をつりさげること。ひっかけ。
  3. 関係づけること。引き合いに出すこと。また、あることにならってそれに従うこと。
    1. [初出の実例]「今時地下の連哥に、近浦、近島、暮霞など様の自由の事仕り候、是は、遠浦、遠島、夕霞などとも申す上は、それを引かけにて、抑へて申すげに候」(出典:不審条々(1403))
  4. 先例前例
    1. [初出の実例]「物に心得やさしけれは、男もはつかしくおもひ、いとをしみふかし。昔今ひきかけおほし」(出典:極楽寺殿御消息(13C中)第四九条)
  5. かかわりあいを強調すること。なんらかの関係によって特に愛好すること。ひきたて。
    1. [初出の実例]「誰人のひいき、誰人の引懸(ひきかけ)にあづかると」(出典随筆梅園叢書(1750)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む