デジタル大辞泉 「引括」の意味・読み・例文・類語 ひっくくり【引括】 狂言。うるさい妻を離縁しようとした男が、離別のしるしになんでもやると言うと、妻は夫の頭に袋をかぶせてひっくくり、これが欲しいと引いて行く。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「引括」の意味・読み・例文・類語 ひっ‐くくり【引括】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 ひっくくること。また、ひっくくるもの。[初出の実例]「袋きくといふきくを ふくろきくや花のとぢめのひっくくり〈よみ人しらず〉」(出典:俳諧・新続犬筑波集(1660)一八)[ 2 ] 狂言。各流。気が強くて口うるさい妻を離縁しようとした男が、妻に離別のしるしを要求され、何でも持っていけという。すると、妻は私のほしいものはこれだと言って、袋を夫の頭にすっぽりとかぶせてひっくくり、引っぱっていく。狂言記では、「暇(いとま)の袋」。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例