精選版 日本国語大辞典「引捲」の解説
ひき‐まく・る【引捲】
〘他ラ四〙 ひっぱってまくる。手荒くまくる。勢いよくまくる。ひんまくる。〔文明本節用集(室町中)〕
※浄瑠璃・源平布引滝(1749)三「絹引まくればコハいかに、朱にそまりし女の肘」
ひき‐めく・る【引捲】
〘他ラ四〙 引っぱってめくる。手荒く巻きあげる。また、手荒くはがす。ひんめくる。〔名語記(1275)〕
※虎寛本狂言・子盗人(室町末‐近世初)「是を引めくらう、めりりめりり」
ひん‐めく・る【引捲】
〘他ラ五(四)〙 「ひきめくる(引捲)」の変化した語。
※洒落本・辰巳婦言(1798)四つ明の部「こっちらの屏風をひんめくって大あぐらで居る人物」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報