引摺(読み)ひきずり

精選版 日本国語大辞典 「引摺」の意味・読み・例文・類語

ひき‐ずり【引摺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひきずること。
  3. ( 女が着物の裾をひきずるようにして着る意から ) なまめかしくしゃれこんで、ろくに働かない女をあざけっていう語。引摺女。ひきずりづら。おひきずり。
    1. [初出の実例]「引ずりめがうせてから、所帯には性根も入れずに」(出典:浮世草子・元祿曾我物語(1702)三)
  4. ひきずりげた(引摺下駄)」の略。
    1. [初出の実例]「近所の徳は引ずりで軒伝ひ」(出典:浄瑠璃・双蝶蝶曲輪日記(1749)四)
  5. ひきずりもち(引摺餠)」の略。
    1. [初出の実例]「街中せましと搗きたつることいさましく昼夜のわかちなし。俗是を賃餠又は引ずりなどいふなり」(出典:東都歳事記(1838)一二月二六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android