彌遠(読み)いやとお

精選版 日本国語大辞典 「彌遠」の意味・読み・例文・類語

いや‐とお‥とほ【彌遠】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. ( 「いや」は副詞 ) 空間的に、いよいよ遠いさま。きわめて遠いさま。
    1. [初出の実例]「この道の 八十隈(やそくま)毎に 万(よろづ)たび かへりみすれど 彌遠爾(いやとほニ) 里は放(さか)りぬ」(出典万葉集(8C後)二・一三一)
  3. 時間的にいつまでも続くさま。永久
    1. [初出の実例]「奥墓(おくつき)を ここと定めて 後の代の 聞き継ぐ人も 伊也遠爾(イヤとほニ) しのひにせよと」(出典:万葉集(8C後)一九・四二一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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