後鉢巻(読み)うしろはちまき

精選版 日本国語大辞典 「後鉢巻」の意味・読み・例文・類語

うしろ‐はちまき【後鉢巻】

  1. 〘 名詞 〙 鉢巻後頭部で結ぶこと。また、うしろで結んだ鉢巻。⇔向こう鉢巻
    1. [初出の実例]「彼(かの)侍二人さげ緒たすきにうしろはち巻(マキ)」(出典滑稽本八笑人(1820‐49)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の後鉢巻の言及

【鉢巻】より

…古くは抹額(まつこう)または末額(もこう)といったが,後世はもっぱら鉢巻と呼んでいる。手ぬぐいなどを細長く折りたたんで,頭の鉢に巻き,前額部で結ぶのを〈むこう鉢巻〉,後頭部で結ぶのを〈うしろ鉢巻〉といい,折りたたまずにしごいてよりをかけ,前額部にはさみ込むのを〈ねじり鉢巻〉という。きれで頭部を包むことは,もともと頭髪の乱れを防ぐために行ったものであろうが,やがて他人の面前ではこれが礼儀となり,ついには長く習俗となったもので,鉢巻の起源もこれにつながるものと考えられる。…

※「後鉢巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android