後天性横隔膜ヘルニア(読み)こうてんせいおうかくまくヘルニア(その他表記)Acquired diaphragmatic hernia

六訂版 家庭医学大全科 「後天性横隔膜ヘルニア」の解説

後天性横隔膜ヘルニア
こうてんせいおうかくまくヘルニア
Acquired diaphragmatic hernia
(子どもの病気)

原因は何か

 多くは交通事故などによる外傷性のものです。鈍的(どんてき)腹部打撲(だぼく)(鋭利なものでなく、石や柱などによる腹部打撲)、転落などが原因で発症します。

症状の現れ方

 胸部の痛み、呼吸困難、チアノーゼ(皮膚や粘膜紫色になること)が認められます。患側で胸部呼吸音の減弱、胸腔内で腸雑音を聴診することがあります。

検査と診断

 胸部単純X線検査、CT検査で診断が可能です。

治療の方法

 緊急手術で横隔膜の破裂部位を縫合します。この時、腸管などの他臓器損傷に注意します。予後は合併症にもよりますが、多くの場合は良好です。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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