予後(読み)ヨゴ(その他表記)prognosis

翻訳|prognosis

精選版 日本国語大辞典 「予後」の意味・読み・例文・類語

よ‐ご【予後】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 病気や手術などについて、その後の経過の見通し。〔和英語林集成再版)(1872)〕
    1. [初出の実例]「兎に角大分大きいお嬢さんですから、予後が宜しいでせう」(出典:金毘羅(1909)〈森鴎外〉)
  3. 俗に、病気を治療した後の経過。
    1. [初出の実例]「早速手術を施す可きのであるが、身体が如何にも衰弱して居るので、其予後(ヨゴ)を慮って」(出典:夕せみ(1899)〈永井荷風〉上)

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改訂新版 世界大百科事典 「予後」の意味・わかりやすい解説

予後 (よご)
prognosis

ギリシア語のpro(〈あらかじめ〉の意)とgnōsis(〈知識〉の意)から生じた言葉で,医学上は,ある疾患罹患したとき,将来どのような経過あるいは終末をとるかを予測することをいう。また俗には病後の経過をさしていう。おそらく予後は,どんな疾患に罹患した場合でも,患者にとって最も知りたいことであろう。同じ疾患にも軽重があり,患者の側でも,体質や種々の社会的条件による違いがある。そこで,予後の判定にあたっては,正確な診断はもちろんのこと,患者の体質や職業,生活環境なども考慮に入れてなされなければならない。病気の予後には,生命存続に関する予後,病気の回復に関する予後,治療に対する予後,生活機能に関する予後などがある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「予後」の意味・わかりやすい解説

予後
よご
prognosis

ギリシア語のpro(あらかじめ)と、gnosis(知る)から生じたことばで、ある疾患に罹患(りかん)したとき、その後いかなる経過、あるいは終末をたどるかを予測することを意味する。予後は、病因とそれに対する個体の反応、治療方法などが関連して決定されるものである。しかし、病因が不明な疾患も数多くあるほか、病因や治療法に対する生体の反応には個人差が大きいし、いまだに根治療法のみいだせない疾患も多いことなどから、予後の判定が困難である場合も少なくない。近年、コンピュータを含めた統計的処理法の進歩から、疾患に対する多数例についての経過や予後、さらに予後を規定している因子やリスク(危険)因子などに関するデータが数多く報告されるようになったため、より広い視野からの結論が下せるようになっている。

[井上義朗]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「予後」の意味・わかりやすい解説

予後
よご
prognosis

ヒポクラテスの頃から用いられている医学用語。ギリシア語のプロ pro (前もっての) とグノーシス gnōsis (知識) の合成語。ある病気の確からしい経過の結末をあらかじめ知る (推察する) こと。

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普及版 字通 「予後」の読み・字形・画数・意味

【予後】よご

病後の手当て。

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