後渡(読み)のちわたり

精選版 日本国語大辞典 「後渡」の意味・読み・例文・類語

のち‐わたり【後渡】

〘名〙 永祿天正一五五八‐九二)の頃、中国から渡来した陶磁器・織物の総称古渡(こわたり)新渡(しんわたり)との間、中渡(なかわたり)の後のもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の後渡の言及

【名物裂】より

…今日数多く残っている名物裂帖は,そうした裂の勉強帖としての役割も果たしていたと思われる。時代区分としては,〈極古渡(ごくこわたり)〉(14世紀ころ),〈古渡(こわたり)〉(15世紀),〈中渡(なかわたり)〉(16世紀前半),〈後渡(のちわたり)〉(16~17世紀),〈新渡(しんと)〉(17世紀)という設定がなされるが,現実には小裂の時代の判別はきわめて難しく,また〈極古渡〉に属するものは非常にまれである。したがって明代中期(15~16世紀)くらいのものまでを一般に〈古渡〉と称している。…

※「後渡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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