古渡(読み)コト

デジタル大辞泉 「古渡」の意味・読み・例文・類語

こ‐と【古渡】

古渡こわた」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「古渡」の意味・読み・例文・類語

こ‐と【古渡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふるびた渡し場
    1. [初出の実例]「古渡南に横りて遠水に迷ひ、秋の山、西に繞りて屏風に似たり〈大江佐国〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)下)
    2. [その他の文献]〔戴叔倫‐京口懐古詩〕
  3. こわたり(古渡)

こ‐わたり【古渡】

  1. 〘 名詞 〙 古く外国から渡ってきた品物。特に、室町時代またはそれ以前に渡来した織物薬品陶磁器などの称。良質、高貴として珍重された。こと。
    1. [初出の実例]「古(コ)わたりの鬼ざらさを着て行たらば」(出典洒落本傾城買指南所(1778))

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普及版 字通 「古渡」の読み・字形・画数・意味

【古渡】こと

古びた渡し場。

字通「古」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の古渡の言及

【名物裂】より

…今日数多く残っている名物裂帖は,そうした裂の勉強帖としての役割も果たしていたと思われる。時代区分としては,〈極古渡(ごくこわたり)〉(14世紀ころ),〈古渡(こわたり)〉(15世紀),〈中渡(なかわたり)〉(16世紀前半),〈後渡(のちわたり)〉(16~17世紀),〈新渡(しんと)〉(17世紀)という設定がなされるが,現実には小裂の時代の判別はきわめて難しく,また〈極古渡〉に属するものは非常にまれである。したがって明代中期(15~16世紀)くらいのものまでを一般に〈古渡〉と称している。…

※「古渡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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