御墓野(読み)みはかの

日本歴史地名大系 「御墓野」の解説

御墓野
みはかの

古代からみえる地名で、南北朝期には高来東たかくとう郷のうち。応和三年(九六三)二月一二日の肥前国国符(宇佐大鏡)に「伊福 大河 伊古 御墓野」とみえ、豊前宇佐宮の牢籠なき神領の一つであった。保安三年(一一二二)の宇佐宮高来郡油山十二箇所立券文(同書)に「御墓野」とみえ、谷上山のうちの当地一丁二反などが宇佐宮領とされた。当地を含む四ヵ所は、文治二年(一一八六)先祖相伝の所領として綾部幸房からその四男の幸明に譲与されており(同年四月二九日「綾部幸房譲状」大川文書)、綾部氏、のち大川氏の所領となる。北は今村いまむらに接し、「三波加野場」とあることからミハカノと訓じていたことが知られる(建保五年九月一四日「肥前高来郡内宇佐宮領立券文」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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