精選版 日本国語大辞典 「御覧じ入る」の意味・読み・例文・類語
ごらんじ‐い・る【御覧入】
- 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「見入る」の尊敬語 )
- ① 目におとめになる。注意してごらんになる。
- [初出の実例]「御ふみはいとたびたび侍りしかど、御らんじいるる事も侍らざりき」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蜻蛉)
- ② 心にとめてお世話なさる。
- [初出の実例]「御しつらひをも、たちゐ、御てづから御らんじいれ、よろづにかたじけなく御心には入れ給へり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
- ③ 召しあがる。おあがりになる。
- [初出の実例]「いとど物おぼしたるさまにて、はかなき御くだものをだに御らむじいれざりしつもりにや、あさましく弱くなり給ひて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)