微分パルスポーラログラフィー(読み)ビブンパルスポーラログラフィー

化学辞典 第2版 の解説

微分パルスポーラログラフィー
ビブンパルスポーラログラフィー
differential pulse polarography

示差パルスポーラログラフィーともいう.図のように,一定の時間間隔で一定振幅(5~50 mV)の矩形波パルス電圧を重畳させつつ,段階状に電位を増加させ,電流-電位曲線を測定するボルタンメトリーをいう.パルス電圧が加わると,電解電流のほかに容量性電流が流れるが,容量性電流はすみやかに減衰し,後に電解電流だけが残る([別用語参照]パルスポーラログラフィー).容量性電流が減衰した後の電流値と,パルス電圧を加える直前の電流値との差を電位に対して記録する.この方法の検出下限は,5×10-8 mol L-1 程度と高感度であり,微量分析法として広く利用されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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