微分パルスポーラログラフィー(読み)ビブンパルスポーラログラフィー

化学辞典 第2版 の解説

微分パルスポーラログラフィー
ビブンパルスポーラログラフィー
differential pulse polarography

示差パルスポーラログラフィーともいう.図のように,一定の時間間隔で一定振幅(5~50 mV)の矩形波パルス電圧を重畳させつつ,段階状に電位を増加させ,電流-電位曲線を測定するボルタンメトリーをいう.パルス電圧が加わると,電解電流のほかに容量性電流が流れるが,容量性電流はすみやかに減衰し,後に電解電流だけが残る([別用語参照]パルスポーラログラフィー).容量性電流が減衰した後の電流値と,パルス電圧を加える直前の電流値との差を電位に対して記録する.この方法の検出下限は,5×10-8 mol L-1 程度と高感度であり,微量分析法として広く利用されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む