直前(読み)ちょくぜん

精選版 日本国語大辞典 「直前」の意味・読み・例文・類語

ちょく‐ぜん【直前】

〘名〙
① ある時になるすぐまえ。事の起こるすぐまえ。
最後一句(1915)〈森鴎外〉「大嘗会と云ふのは、〈略〉元文三年十一月二十三日の直前(チョクゼン)、〈略〉桜町天皇が挙行し給ふまで、中絶してゐたのである」
② 物のすぐ前の位置
競馬(1946)〈織田作之助〉「ゴール直前で白い息を吐いてゐる先頭の馬」
③ (━する) まっすぐ前に進むこと。ただちに進み出ること。じきぜん。
日本外史(1827)五「正行不顧、以三百騎直前」 〔漢書‐外戚伝下・孝元馮昭儀〕

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デジタル大辞泉 「直前」の意味・読み・例文・類語

ちょく‐ぜん【直前】

物事の起こったり行われたりするすぐ前。「出発直前事故が発生した」⇔直後
すぐ前。目の前。「車の直前を横断する」⇔直後
[類語]寸前目前間際瀬戸際間近土俵際土壇場まのあたり面前目の前眼前現前鼻先目先鼻面はなづら鼻っつら前面正面真ん前手前先方目と鼻の先手近い程近い近い間近いじきすぐ至近近く手が届く指呼しこ咫尺しせき目睫もくしょう目睫もくしょうかん身近手近卑近身辺そば傍ら手元付近近辺近傍近所最寄りもと足元座右左右手回り身の回り

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普及版 字通 「直前」の読み・字形・画数・意味

【直前】ちよくぜん

まっすぐ進む。〔漢書、外戚下、孝元馮昭儀伝〕昭中、上(しゃう)虎圈に幸し、獸をはしめ、後宮皆坐す。熊、佚して圈を出づ。~左右の貴人傅昭儀等、皆き走る。馮、直して熊に當りて立つ。左右、熊を格す。

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