心地悪し(読み)ここちあし

精選版 日本国語大辞典 「心地悪し」の意味・読み・例文・類語

ここち【心地】 悪(あ)

  1. 気分がすぐれない。からだのぐあいが悪い。
    1. [初出の実例]「翁心ちあしく苦しき時も、この子を見れば苦しき事もやみぬ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  2. おもしろくない。気乗りがしない。不快である。いとわしい。
    1. [初出の実例]「此の男心地悪げにて、(なまじひ)出立ぬ」(出典今昔物語集(1120頃か)一九)

心地悪しの補助注記

現代語では、「ここち(が)よい」は言うが、「ここち(が)わるい」はもっぱら「乗りごこちがわるい」「居ごこちがわるい」のように複合した形で、外的な環境からくる身体的不快感について用いることが多い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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