うら‐さ・ぶ【心寂】
- 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 ( 「うら」は「こころ」の意。和歌では「浦」をかけることが多い )
- ① 心さびしく感じる。何となく楽しまない。心がすさむ。また、さびれおとろえる。
- [初出の実例]「愛(は)しきよし 君はこのころ 宇良佐備(ウラサビ)て 嘆かひいます」(出典:万葉集(8C後)一九・四二一四)
- ② 何となくさびさびとした感じがする。どことなく閑寂な趣がある。
- [初出の実例]「宮居せしとしもつもりのうらさひて神代おぼゆる松の風かな」(出典:秋篠月清集(1204頃)下)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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