藤原良経(よしつね)の自撰(じせん)家集。正式書名は『式部史生(しきぶしじょう)秋篠月清集』で、略称は『月清集』。成立は1204年(元久1)11月ごろ。内容は、前半に定数歌の花月百首・二夜(ふたよ)百首などの9種の百首歌と院無題五十首・院句題五十首の2種の五十首歌を収め、後半に四季、祝、恋、旅、雑、無常、神祇(じんぎ)、釈教(しゃっきょう)などの部類歌を収める。新古今的な歌風のなかでも、風格のある歌で、漢詩的世界を摂取した点に特色がある。深い情趣をたたえた歌風で、長高(たけたかし)と評された歌が多くみられる。伝本は、教家(のりいえ)本(良経次男の教家が1221年書写)歌数1615首と、定家(ていか)本(良経の草稿本を定家と民部卿局(みんぶきょうのつぼね)が1228年書写)歌数1611首に分ける。良経の詠歌の大部分を収載。
[有吉 保]
『片山享著『校本秋篠月清集とその研究』(1976・笠間書院)』▽『青木賢豪著『藤原良経全歌集とその研究』(1976・笠間書院)』
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