心平寺跡(読み)しんぺいじあと

日本歴史地名大系 「心平寺跡」の解説

心平寺跡
しんぺいじあと

[現在地名]鎌倉市山ノ内

建長寺草創以前は地獄じごく谷といわれた現在の同寺寺域にあった。伽羅陀山と号した。禅宗。創建年・開山未詳。「鎌倉志」所載の建長興国禅寺碑文に「此地昔幽谷也、嘗為刑場、(中略)先有地蔵菩薩祠」とあり、建長寺創建の頃には地蔵堂だけが残っていたらしい。この地蔵堂は「鎌倉大日記」に「建長元年小袋坂地蔵堂建立」とあって建長元年(一二四九)移転したと考えられ、移転後も伽羅陀山心平寺と称していたようである(鎌倉志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android