心悲(読み)うらがなしい

精選版 日本国語大辞典 「心悲」の意味・読み・例文・類語

うら‐がなし・い【心悲】

〘形口〙 うらがなし 〘形シク〙 (「うら」は「こころ」の意)
① 心の中でいとしいと思う。
心中に悲しいと思う。なんとはなしに悲しい。
万葉(8C後)一五・三七五二「春の日の宇良我奈之伎(ウラガナシキ)に後れゐて君に恋ひつつ現(うつ)しけめやも」
うらがなし‐げ
〘形動〙
うらがなし‐さ
〘名〙

こころ‐がなし・い【心悲】

〘形口〙 こころがなし 〘形シク〙 胸が痛んで切ない。そぞろに感傷的な気持になる。うら悲しい。
※万葉(8C後)一九・四二九二「うらうらに照れる春日にひばり上り情悲(こころかなし)も独りし思へば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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