心隔つ(読み)ココロヘダツ

デジタル大辞泉 「心隔つ」の意味・読み・例文・類語

こころへだ・つ

心が打ち解けない。
「人の―・つべくも物し給はぬ人ざまなれば」〈胡蝶

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心隔つ」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 隔(へだ)

  1. 心と心の交流を妨げる。
    1. [初出の実例]「あしひきの山は無くもが月みれば同じき里を許己呂敝太底(ココロヘダテ)つ」(出典万葉集(8C後)一八・四〇七六)
  2. 心に隔てをおく。うち解けない。うとましく思う。
    1. [初出の実例]「雲隠る小嶋の神のかしこけば目はへだてども心間(こころへだて)や」(出典:万葉集(8C後)七・一三一〇)
    2. 「岩ねふみ幾重の峰を越えぬとも思ひも出でば心へだつな」(出典:金槐和歌集(1213)雑)

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