精選版 日本国語大辞典 「忍び出ず」の意味・読み・例文・類語
しのび‐い・ず‥いづ【忍出】
- 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙
- ① 他人に知られないように、ひそかに外出する。こっそりとぬけだす。
- [初出の実例]「む月ばかりの雨ふりくらし、さうざうしき夕つかた例のしのひいで給て」(出典:有明の別(12C後)一)
- ② 奥から表へとひそかに出て来る。
- [初出の実例]「てるてのひめは、きこしめし、なかのままで、しのひいてさせたまひ」(出典:説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)四)
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...