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説経節 せっきょうぶし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

説経節
せっきょうぶし

中世から近世初期に行われた,宗教性と娯楽性をあわせもつ語り物仏神の縁起などを語りながら放浪する大道芸で,中世末期には人形と結び,近世初期には操芝居として,人形浄瑠璃と並んで劇場で上演されたが,近世中期以降は衰退し,地方の民俗芸能にその片鱗を残すのみとなった。近世初期に大坂の説経与七郎,京都の日暮小太夫,江戸の結城孫三郎などの座があった。哀調を帯びた作風,曲風で,代表曲5つを特に五説経という。

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デジタル大辞泉の解説

せっきょう‐ぶし〔セツキヤウ‐〕【説経節】

説経1が、和讃(わさん)平曲謡曲などの影響を受けて音楽化し、語り物となったもの。初めは鉦(しょう)簓(ささら)、のちには胡弓(こきゅう)三味線などを伴奏にした。鎌倉末期に成立、本来の門付け芸から、操り人形と結んで江戸初期には劇場にも進出したが、義太夫節の流行とともに衰微。説経浄瑠璃。→五説経

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百科事典マイペディアの解説

説経節【せっきょうぶし】

中世末から近世にかけて行われた語り物芸能の一つ。説経,歌説経とも。仏教の説経が平俗化し,節をつけて音楽的に語られるようになったもの。中世に簓(ささら)をすって語った大道芸,また門付芸を原型とし,江戸時代には三味線伴奏や操り人形を使うものも現れた。
→関連項目石童丸写絵小栗判官信田妻しんとく丸百合若大臣

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世界大百科事典 第2版の解説

せっきょうぶし【説経節】

中世末から近世にかけて行われた語り物芸能。操(あやつり)人形と提携して小屋掛けで興行されることもある。
[名称]
 単に〈説経〉でこの芸能をさすこともある。古くは〈せつきやう〉と仮名書きが多く,説経とも説教とも書かれるが,今日では説経と書くのがふつう。説経はまたこの芸能を行う者を意味することがあり,この意味では〈説経の者〉〈説経説き〉ともいう。門付(かどづけ)をするものを門説経,簓(ささら)を伴奏とするものを簓説経,哀調をおび歌謡風のものを歌(うた)説経,操人形と提携したものを説経操りなどということがあり,本来,別系統の芸能である浄瑠璃の影響を受けたものを説経浄瑠璃という。

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大辞林 第三版の解説

せっきょうぶし【説経節】

語り物の一。説経が平俗化、音曲芸能化されたもので、室町末期から江戸初期には、三味線を伴奏に操り人形と提携し、説経の座を興行した。全盛期は万治・寛文(1658~1672)頃で、宝永・正徳(1704~1715)頃には義太夫節に圧倒されて衰微した。代表的な曲を五説経という。研究上は古浄瑠璃の一種として扱われる。説経。説経浄瑠璃。 → 五説経

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世界大百科事典内の説経節の言及

【語り物】より

… こういった中から室町時代の中ごろから唱門師の芸能として曲舞(くせまい)があらわれ,この曲舞の徒を舞々(まいまい)ともいうが,その一派の幸若舞(こうわかまい)は,しだいに娯楽的・芸能的要素を強め,広く庶民大衆に迎えられ,武将たちにも愛好されるようになった。また,室町末期になって漂泊伶人以来の呪術宗教色を濃厚にとどめたのは説経節(せつきようぶし)であり,大道芸として行われて〈門説経〉とも呼ばれた。近世に入ると,説経節も小屋掛けで行われ,人形操りと提携するようになる。…

【結城孫三郎】より

…現在まで11代を数えるが,その伝系については不明な点が多い。初世は17世紀後半から18世紀前半にかけて江戸の説経節の太夫として活躍,17世紀後半に江戸の葺屋町で説経節の芝居小屋結城座を創設した。《越前国永平寺開山記》《法蔵比丘》などの正本を残している。…

【若松若太夫】より

説経節の太夫。初世と2世がある。…

※「説経節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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