ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「志田義広」の意味・わかりやすい解説
志田義広
しだよしひろ
[没]寿永3(1184).5.4. 伊賀,羽取山
平安時代末期の武将。源為義の子,頼朝の叔父。寿永2 (1183) 年常陸国で反頼朝の兵をあげたが敗れ,源義仲に頼り,のち大内惟義らに滅ぼされた。
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…このため同氏の勢力は鎌倉時代の初めから徐々に退潮をみせ,かわって下野の豪族宇都宮氏の庶流や下河辺(しもこうべ)氏(秀郷流藤原氏)の一族が進出を始める。83年(寿永2)の志(信)田義広(源義広)の乱ののち,国府を含む南郡の惣地頭職は下河辺行平に与えられ,また常陸守護には八田知家が任じられた。89年(文治5)の奥州藤原氏の征討,93年(建久4)の常陸大掾多気(たけ)義幹の没落,北条氏と近い吉田郡内を本拠としていた馬場大掾氏の台頭と八田氏(小田(おだ)氏)の筑波山周辺の地域への進出など,新旧勢力の交替は著しい。…
※「志田義広」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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