普及版 字通 「忤」の読み・字形・画数・意味


7画

(異体字)
11画

[字音]
[字訓] さからう

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は午(ご)。〔説文〕十四下に字をに作り、「らふなり」とする。午も吾も、ともに「御(ふせ)ぐ」と「(まも)る」意のある字で、午は杵(きね)の形の呪器、吾は祝の呪能を守るため、その器((さい))を堅く蓋する意象の字である。邪悪なものに拮抗し、抵抗するところから、逆らう意となる。

[訓義]
1. さからう、もとる。
2. みだれる。

[古辞書の訓]
名義抄〕忤・ サカフ・タカフ・シヘタク・ソムク 〔字鏡集〕忤 シヘタク・サカサマ・アヤマチ・サカフ・アヒフルルナリ・タガフ・オカス・ソムク・サカフ

[語系]
忤()・・吾nga、・圉・圄ngiaは声義近く、邪悪なるものに抵抗して、自ら守る意があり、一系の語である。

[熟語]
忤意忤違忤怨忤逆忤恨・忤視忤耳・忤時忤情・忤色忤触忤物忤慢忤累
[下接語]
違忤・乖忤・忌忤・矜忤・軽忤・很忤・猜忤・錯忤・色忤・舛忤・相忤・憎忤・犯忤

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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