思し砕く(読み)おぼしくだく

精選版 日本国語大辞典 「思し砕く」の意味・読み・例文・類語

おぼし‐くだ・く【思砕】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙 ( 「おもいくだく(思砕)[ 一 ]」の尊敬語 ) さまざまに思い乱れなさる。
    1. [初出の実例]「ひるは日ぐらしおぼつかなきを、おぼしくだくるよりほかの事なし」(出典:浜松中納言物語(11C中)五)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行四段活用 〙 ( 「おもいくだく(思砕)[ 二 ]」の尊敬語 ) さまざまに心を乱される。気をおもみになる。
    1. [初出の実例]「この御心にかくおぼしくだかせつらんほど、罪得がましう恐ろしきにも」(出典:浜松中納言物語(11C中)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android