思増(読み)おもいます

精選版 日本国語大辞典 「思増」の意味・読み・例文・類語

おもい‐ま・す おもひ‥【思増】

[1] 〘自サ四〙 ますます恋しく思う。愛する気持がつのる。
万葉(8C後)四・五九五「吾が命の全(また)けむかぎり忘れめやいや日に異(け)には念益(おもひます)とも」
[2] 〘他サ四〙
① いっそう大切に思う。他よりよいと思う。
古今(905‐914)春下・七〇「待てといふに散らでしとまる物ならば何を桜に思まさまし〈よみ人しらず〉」
② 思う気持を強くする。
伊勢物語(10C前)三三葦辺より満ちくる潮のいやましに君に心を思ます哉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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