思寄(読み)おぼしよす

精選版 日本国語大辞典の解説

おぼし‐よ・す【思寄】

〘他サ下二〙 (「おもいよせる(思寄)」の尊敬語) それと似ている、関連しているとお考えになる。あれとこれと比べてお考えになる。
※源氏(1001‐14頃)薄雲「みかど、おぼしよする筋のこと、もらしきこえ給けるを」

おぼし‐よ・る【思寄】

〘自ラ四〙 (「おもいよる(思寄)」の尊敬語)
① ある考えを持たれる。また、ある気持になられる。思いつきなさる。
※蜻蛉(974頃)中「ここには久しくなりぬるを、げにいかでかはおぼしよらん」
② 愛着をお感じになる。好意をおもちになる。また、思いをかけて近寄られる。
※源氏(1001‐14頃)末摘花「さてもやとおぼしよるばかりのけはひあるあたりにこそ」

おもい‐よ・せる おもひ‥【思寄】

〘他サ下一〙 おもひよ・す 〘他サ下二〙 それと似ている、また、関連していると考える。あれとこれと比べて考える。思い合わせる。
※大和(947‐957頃)九一「ゆゆしとていむとも今はかひもあらじうきをばこれにおもひよせてむ」

おもい‐より おもひ‥【思寄】

〘名〙 そのことに考え及ぶこと。また、心に考えていること。
幸若・和泉が城(室町末‐近世初)「一二の木戸へをしよせ時をどっとあぐる。城の内のつはものおもひよりなき事なれば、げうてむひしめいて見ゆる」

おもい‐よ・る おもひ‥【思寄】

〘自ラ五(四)〙
① ある考えをいだくようになる。また、ある気持になる。考え及ぶ。思い当たる。
平中(965頃)三「女、いとあさましとおもひよる気色を、男見てぞ」
② 心がひかれる。好意をもつ。愛着を覚える。また、思いをかけて近寄る。
※万葉(8C後)一一・二四〇四「思依(おもひより)見よりて物はあるものを一日の間も忘れて思へや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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