思果(読み)おぼしはつ

精選版 日本国語大辞典の解説

おぼし‐は・つ【思果】

〘他タ下二〙 (「おもいはつ(思果)」の尊敬語) こうだと心にお決めになってしまう。また、見込みがないと思い込まれる。思い切りなさる。おあきらめになる。
源氏(1001‐14頃)葵「限りとおぼしはつるほど、誰も誰もいといみじ」

おもい‐は・つ おもひ‥【思果】

〘他タ下二〙
① こうだと心に決めてしまう。はっきりと判断する。
※亭子院御集(10C中)「人知れぬ心のうちのいつはりをたがまこととかおもひはつべき」
② 見込みがない、だめだと思い込む。
(イ) 自分から進んで思い切る。見限る。
※平中(965頃)二「かれをにくしとはおもひはてぬものから、返り事もせざりければ」
(ロ) しようがなくて諦める。断念する。
※蜻蛉(974頃)下「今はかぎりにおもひはてにたる身をば仏もいかがし給はむ」
③ 最後まで愛したり、世話をしたりする。思い続ける。
※宇津保(970‐999頃)忠こそ「されど、われをあひ思はぬやうに聞ゆれば、えおもひはつまじくなんある」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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