精選版 日本国語大辞典 「思返」の意味・読み・例文・類語
おもい‐かえ・す おもひかへす【思返】
〘他サ五(四)〙
① いったん考えたことを反省して変える。思い直す。考え直す。
② 予想がはずれる。案に相違する。
③ 過ぎ去ったことをあらためて思い浮かべる。回顧する。
※玉塵抄(1563)一五「昔の事ををもいかゑしてなげいて」
おもい‐かえし おもひかへし【思返】
〘名〙
① 考え直すこと。
② 思差(おもいざし)に対して返杯すること。杯の礼。
※曾我物語(南北朝頃)八「盃思ひかへしとて、十郎にさしたりければ」
おもい‐かえ・る おもひかへる【思返】
※後撰(951‐953頃)恋六・一〇五六・詞書「人をいひわづらひてこと人にあひ侍りてのち、いかがありけん、はじめの人に思かへりて」
おぼし‐かえ・す ‥かへす【思返】
〘他サ四〙 (「おもいかえす(思返)」の尊敬語) 反省して考えをお変えになる。考え直される。
※宇津保(970‐999頃)嵯峨院「『あるまじきことを』とおぼしかへして」
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