思隈無(読み)おもいぐまなし

精選版 日本国語大辞典 「思隈無」の意味・読み・例文・類語

おもいぐま‐な・し おもひぐま‥【思隈無】

〘形ク〙 (「隈」は、行き届いたところ、深いところの意)
① 思いに行き届いたところがない。考えが浅い。深い思慮がない。
※枕(10C終)一三六「『思ひぐまなく悪しうしたり』など、例の女のやうにや言はむとこそ思ひつれ」
相手気持まで考えないで、自分の思いのままにしている。思いやりのない態度である。自分勝手なしうちである。
※後撰(951‐953頃)恋三・七四八「いづ方に立ち隠れつつ見よとてかおもひくまなく人のなりゆく〈藤原後蔭〉」
おもいぐまな‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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