朝日日本歴史人物事典 「性恵」の解説
性恵
生年:応永23.11.19(1416.12.8)
室町時代の尼。伏見宮貞成(後崇光院)の第1娘。母は源幸子。当時の皇族の娘は尼となる例が多く,性恵も9歳のとき,大叔母(崇光院宮)が方丈となっていた入江殿に後継候補として入室。まず喝食となった。入江殿は実家の伏見宮よりも富貴な尼寺であった。沙弥尼を経て比丘尼になったが,比丘尼同士の怨念などで精神不安定な時期もあり,方丈となったのちも病気がちで,26歳で没した。
(勝浦令子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報