怪しうはあらず(読み)ケシュウハアラズ

デジタル大辞泉 「怪しうはあらず」の意味・読み・例文・類語

しうはあら◦ず

容姿や気だてがそれほど悪くない。たいして劣っていない。
「―◦ず、かたち心ばせなど侍るなり」〈若紫
芸などがつたなくない。
「―◦ずなりゆくは、このわたりにておのづから物にあはするなりけり」〈紅梅
容態が悪くない。
「ここには、―◦ず見え給ふを」〈・若菜下〉
差し支えはない。
彼搦からめよと、―◦じ、と云ひて、皆ながら走り懸りて」〈今昔・二三・一六

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